国産蜂蜜

栄養価抜群の蜂蜜ですが日本国産の蜂蜜は値段が高い。

 

どうしてこんなに高いのか。
輸入品の蜂蜜と日本国産蜂蜜の違いや蜂蜜の見分け方の方法。蜂蜜の種類や栄養価成分を案内しています。

 


国産蜂蜜が高い理由 3つのポイント!

日本国産の蜂蜜の価格が高い理由として大きく3つの要因があります。

日本でたくさん売られている蜂蜜で中国産があります。日本国産とはまず蜂蜜の採取方法が違います。

日本のものは養蜂家の技術として、ミツバチが巣の中で花蜜(水分を多く含んだ蜜)を濃縮した状態にしています。中国産など多くの輸入蜂蜜は花蜜状態で蜜を採取し機会で生成しています。こうすると濃縮するため蜂の作業が減り蜂蜜の成分濃度にも差が出ます。それに諸外国の養蜂家の規模は大きく日本の養蜂家とはかなり違います。規模も違えば質も違いおまけに大量生産によって値段も大きく差が出るのです。

近年の日本の事情として、日本国内で蜂蜜の採れる花が少なくなっていることも挙げられています。

化学肥料の普及により、水田や畑などに窒素固定菌を持つマメ科植物を植える農家も減っていることや、異常天候によって開花時期に雨が降ったりなどズレて気温が上がらなかったりしてか花蜜が採れないことなどが多いのです。

一番の要因ともいえますが、日本国内の養蜂家の絶対数が少ないことで国産蜂蜜が高い理由です。

養蜂家を止めたり跡を継ぐ後継者がいない理由が挙げられます。

 

以上が日本国産蜂蜜が高い理由です。
日本国産の養蜂家が採取する蜂蜜は、かなり厳しい品質チェックが入りますので国産蜂蜜としての品質保証はもちろんですが世界で一番安心して食べられるものと思っています。蜂蜜は食べる食用だけではなく煙草や保湿剤といった工業利用のために利用されているということもあって量そのものが少ないとい事実もあります。

注)国産という意味は、日本で採取された蜂蜜のことですが、日本ミツバチを使っているという訳ではありません。
以前問題になったこともありますが、スーパーなどで純正ハチミツと謳った価格の安いハチミツは本当のハチミツでありません。水飴が大量に混ぜられているか水飴が殆どですので注意してください。

はちみつ 本物であるかどうかを見分ける

本物の見分け方

 

一番の方法は信頼できるお店から購入するのがベターなのですがここでは予備知識を伝え購入の際の参考にしてください。
蜂蜜は製法上いくつかのパターンがあります。公正委員会では蜂蜜の表示に関して「純粋」を「精製ハチミツを使用せず、且つ添加物を一切加えない物」と平成14年10月に制限しました。しかし、人工的な加熱処理でできた濃度の高い物も「純粋はちみつ」と呼ばれています。

 

人工的な加熱処理というのは、花から採取された花蜜の水分を蜜蜂が体内外のやり取りで水分を蒸発させて十分な濃縮になった熟成はちみつは蓋をされて巣房に貯えられるのですが、それを待たずに採取される蜂蜜は非常に水分が多く。これに熱を加えて水分を蒸発させ濃度を高めるといった処理方法のことです。国産蜂蜜が高い理由で述べましたようにこの蜂蜜は、輸入蜂蜜の特に中国産に多くみられます。一概には言えませんが、このような蜂蜜は比較的に色が黒く香りもどこか焦げ独特な感じがします。

 

商品原材料ラベル表示にも注意してください。
原材料表示「異性加糖」「精製加糖」「加糖蜂蜜」などの表示は純粋ではありません。商品によっては「異性加糖」が90%占めるものもあります。「異性加糖」は、とうもろこしや馬鈴薯などのデンプンを原料に作られるブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)を主成分とする液状糖のことです。「精製蜂蜜」は、蜂蜜から臭いや色などを取り除いたもののことで「加糖蜂蜜」とは、異性加糖などを加えて増量したものです。大きな違いは、天然の純粋に採取された
蜂蜜は身体にとっていろんな効果がありますが、これら加糖された蜂蜜ではその効果は期待できません。

 

蜂蜜が本来持っている色や濁りを確実に確認するには透明なビンに入っているものなら視認できますが、半透明のポリ容器などで販売されている場合だと視認はしにくいです。

はとみつ 「種類」 「成分」

・蜂蜜の種類
蜂蜜にはどれぐらいの種類があると思いでしょうか。
売り場で見る蜂蜜は、れんげ蜜やアカシア蜜など数種類ぐらいかな?と思われている人が多いようですが、蜂蜜の蜜源の花によって、味、香り、色がそれぞれ違い蜜を出す花の種類と同じだけあるのです。

 

・蜂蜜の成分
蜂蜜の主成分は糖類
主に果糖、ブドウ糖、オリゴ糖などの糖類が全体の8割を占めします。果糖やブドウ糖は単糖類と呼ばれる糖類で、一番消化しやすい糖で体の中に入るとすぐ吸収されるため蜂蜜は消化されやすい食品と知られています。このことから色々なスポーツ選手の食事に使われたり、病後の療養のため等に利用されたりしています。果糖やブドウ糖は花の種類によって比率も異なります。具体的には、アカシア蜂蜜は果糖が多く、油菜蜂蜜はブドウ糖が多いことで知られています。

 

・蜂蜜 他の成分
蜂蜜に含まれるその他の成分としてはミツ蝋、花粉等の微粒子、蛋白質、有機酸、アミノ酸等で、微量成分としてビタミンやミネラルが含まれます。
蜜ロウは蜜蜂の巣の材料ですが蜂蜜がミツバチの巣に蓄えられている間に蜂蜜の中に混入します。1%〜数%含ます。
花粉はミツバチにとって大切なタンパク源です。若いミツバチはこれを食べてローヤルゼリーを分泌します。蜂蜜1g中に1000個〜30000個も含まれています。蜂蜜中のたんぱく質のそのほとんどが花粉やミツバチ由来の酵素で0.2%〜1%くらい含まれています。酵素の種類は、インベルターゼやグルコアミラーゼにβアミラーゼにグルコースオキシダーゼなど糖に作用する酵素が主です。有機酸はグルコン酸がほとんどです。蜂蜜中に存在するグルコースオキシダーゼによってブドウ糖が酸化され生成されます。蜂蜜中、0.2%〜0.5%程度含まれ、蜂蜜のpHを酸性に保つ働きをしているのです。グルコン酸は多くの有機酸の中で唯一ビフィズス菌を増やします。アミノ酸のほとんどがプロリンです。通常蜂蜜中に200ppm程度含まれています。このプロリンとグルコン酸が蜂蜜の味を左右しているといわれています。鉄分と結合して鉄分が水に溶けなくなるのを防いでいます。微量成分のビタミンは、ビタミンC、ナイアシン、ビタミンB群などの水溶性ビタミンです。ミネラルはカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分など豊富に含まれ花の種類によって含有量が異なります。ミネラルの多い蜂蜜としてソバ、栗、綿などがあります。相対的に見ると、色の濃い蜂蜜のほうがミネラルが多いようです。

 

・注意
蜂蜜は非常に糖度が高い食品です。痛んだり腐ることはありません。しかし、年月が経つにつれて香りや風味が落ちます。古くなった蜂蜜は料理などに使うのがいいです。白く結晶することがありますが品質には全く問題ありません。

⇒ 国産はちみつ!