はちみつ 完熟

完熟 生はちみつ

 

完熟 生はちみつはミツバチにとっても大変な工程を経たはちみつで、人工的な加熱処理を行っていない採れたての味わいが濃いはちみつです。

 

完熟・生はちみつとは

 

完熟・生はちみつがどういったものか、皆さんご存知でしょうか?「はちみつ」にもいろいろと種類があるのはお店に並ぶ商品を見て何となくわかりますが、気にして見ることは少ないですよね。花の種類によって味の違うはちみつを見たことはありますが、この完熟生はちみつはさらに珍しい作り方をしています。

 

一般のはちみつはみつばちが花の蜜を採取して作るとろみのある蜜のことです。
その蜜の中で一度巣に持ち帰ってからさらに寝かせて熟成させることで、人工的な加熱処理を行わずに抽出した純粋なはちみつのことを「完熟・生はちみつ」と呼んでいます。


完熟・生はちみつができるまで

まず、みつばちたちがそれぞれに蜜を集めてきます。

 

花の蜜を集めに向かう働きばちは、仲間の中でもベテランのする仕事です。
蜜を集める為に、巣から遠く離れた所まで飛んでいき、仲間の為に甘くておいしい蜜をたくさん見つけなければなりません。
そして、目的の花の蜜を見つけることができたら「ここにあまーい蜜たっぷりの花を見つけたよ〜!」と仲間に踊りで合図をし、花畑のある方角を知らせて花の蜜を集める為に応援を呼びます。目的の場所を見つけたら、一日に十数回以上もの多くの回数、繰り返し繰り返し協力して花の蜜をたくさん集めて巣まで持ち帰ります。

 

次に、集められた花の蜜の糖分を分解していきます

 

花の蜜を集めた際、最初は水分が60%と多く含まれています。これはショ糖が主成分となっています。このショ糖は若い働きばちの唾液腺から出る数種類の酵素によってブドウ糖と果糖に分解され、やっとはちみつが出来上がります。

 

しかし、完熟・生はちみつになる為にはまだまだ行程が必要です。

 

糖質には大きく分けて2種類あり、単糖類と二糖類があります。
中でも一般によく知られているブドウ糖・果糖・ショ糖ですが、ブドウ糖と果糖は単糖類、ショ糖は二糖類に分類されます。単糖類は糖が分解されきった状態。これ以上は分子として分裂できない最小の大きさの為、吸収がとても速いです。

 

二糖類は字のごとく、二つの異なる分子がくっついているものなので、一度分解して単糖類にしなければなりません。その為、身体の中で吸収されるには少し時間がかかってしまいます。ブドウ糖はグルコース、果糖はフルクトースという科学名があります。これらは同じ単糖類ですが、分子の構造が違うので、果糖は甘味がとても強くてコクがあるもの、ブドウ糖は果糖から比べて70%程の甘さのものです。

 

ショ糖とは一般的に使っている砂糖のこと。科学名ではスクロースといいます。体の中に取り込まれた後、上記したように分解し、単糖類の大きさにしないと体内で吸収できない為、吸収に時間のかかるものです。味自体は癖がなく、程良い甘さです。これに水を加え、加熱や酵素などの化学反応によって分解させることで、分子を小さくして体の中に入った時に吸収されやすくなしています。

 

巣にこの出来上がったはちみつを持ち帰った働きばちは、まずひとつひとつの六角形の巣の上に薄く広げて伸ばしていきます。
そして、薄く伸ばされた水分の多いはちみつに向けて、働きばちたちは協力して羽ばたきをして風を送り、水分を23%以内にまで飛ばしていきます。
人で考えると、手動でうちわを使い、水分を抜いていく感じですね。とても大変そうです。
出来上がったはちみつはひとつひとつ巣房に詰め込み、水やゴミが入らないよう巣と同じ成分であるミツロウで蓋をして、さらに数日間じっくりと熟成させることによって、やっと完熟はちみつが出来上がるのです。

 

こういった長い工程を経て作る完熟はちみつは、みつばちたちにとっても、とても大変な工程を経て作られた貴重なものなのです。
そして、この貴重なはちみつに加熱処理などの手を加えることなく、そのままの状態で作られたものが「生はちみつ」です。

養蜂場で採取する「生はちみつ」!

この完熟はちみつを養蜂場で作るとどうなるか?

 

養蜂場で育てられているみつばちたちの巣から、朝4時というとても早い時間から養蜂家の方々ははちみつ採取を行います。
何故この時間でないといけないのか?それは、日が高くなり始めるとみつばちたちが動き始め、新しい花の蜜を巣に持ち帰ってきてしまう為です。そうなると、前述したように水分の多い蜜が混ざったはちみつになってしまう為、この時間でないといけないのです。採取する際、みつばちたちはどうしてるのか?実際に自分の周りに異変が起こると攻撃してくる可能性もあるので、巣箱からはちみつを採取する時には、巣を動かす前に巣箱に動煙器で煙を吹きかけておくことで、みつばちを大人しくさせておき、作業をしやすくするのです。

 

準備が整うと、いよいよ採取開始です。巣板をそっと持ち上げて、くっついているみつばちたちはハケを使って傷つけないように優しく払い落していきます。取り出した巣板には、みつばちたちによって水分やゴミが入るのを予防しているミツロウで蓋をしてある為、ナイフでミツロウを取り除いていきます。はちみつを取り出しやすい状態にした巣板は遠心分離機に入れて中のはちみつを取り出す為にグルグルと機械の中で回転させていきます。昔はこのような機会がなかったので、すべて手動で回して採取していたそうです。この工程を経てようやく遠心分離機からとろとろで甘いはちみつを取り出すことができるという訳です。

 

熱処理など加工をしないことで、この採れたてのはちみつの味が味わえるのが「完熟 生はちみつ」です!

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