はちみつ ミツバチ

みつばちの生態

 

みつばちが一生かかって集められたスプーン一杯ほどのはちみつの秘密。

 

はちみつやローヤルゼリーがどのように形成されるのか。
みつばちの春夏秋冬やみつばちの種類などを案内しています。

 

みつばちの生態

 

みつばちって普段から目にする機会が多いですが、実際どんな暮らしをしているかは詳しく知らないですよね。
みつばちの秘密を案内

 

まずは、食事。
みつばちたちの食事は主に3つあります。

 

はちみつ
みつばちは名前の通り蜜が大好き!いろいろな花の蜜を集めては巣に持ち帰ってきます。
最初はサラサラしている花の蜜ですが、みつばちが巣の中で水分をとばしてトロトロのはちみつに変身させていくのです。あまーいはちみつは人間も大好きですね。
花粉
花粉は一つ一つは小さな粉状ですが、どうやって巣まで持ち帰っているのでしょうか?
実は、みつばちたちは集めた粉をせっせと丸めて団子状にして巣に持ち帰っています。この「花粉だんご」は栄養満点の塊で、みつばちたちにとっての大好物のおかずになるのです。みつばちにとっての食事は、はちみつごはんに花粉だんごのおかずでとっても豪華な食事のできあがりです。

 

ローヤルゼリー
若いみつばちたちが栄養たっぷりのはちみつと花粉だんごをたくさん食べることで、その二つの栄養を取り込んで特別につくられるのが、ローヤルゼリーです。
これは、はちみつたちの体の中で作る「お乳」のようなものです。ローヤルゼリーは女王ばちだけが食べることができるとっても特別な食べ物。女王ばちはコレだけを食べて、他のみつばちたちよりも体も大きくとっても長生きをするのです!


みつばちの春夏秋冬

みつばちたちがどのように一年を過ごしているのか?
実はよく知らないことの方が多いです。
みつばちは一年間でどのような生活を送っているのでしょうか?紹介していきます。

 

まずは、春。
冬の寒さが和らぎ、暖かくなってくると、女王ばちが新たな子どもを産み始めます。
花の咲く季節までに、みつばちたちはどんどんとその数を増やしていき、菜の花や桜の花、レンゲの花など色とりどりの花が咲き乱れる頃には、立派に花の蜜を集める働き手になれるよう、一匹一匹を大切に育て始めていきます。

 

次に夏。
夏はアカシヤの花やトチノキの花、くりやソヨゴの花などで巣箱の中ははちみつだらけになります。
みつばちたちは、たくさんの栄養たっぷりでおいしいはちみつを作る為に、巣の中で「おいしいはちみつ見つけたよ〜」「こういう所にはちみつがたくさんあったよ!運ぶの手伝ってね」とダンスを踊ることで、仲間にはちみつがある場所までの距離や方角を知らせてみんなで協力してはちみつ運びをするのです。

 

そして秋。
ソバの花やコスモスの花などが咲いている時は、はちみつを集めに飛んでいきますが、少しずつ冬が近づき、寒くなってき始めると、みつばちは巣箱から顔を出さないようになってきます。そうすると、女王ばちも子どもを産むのをやめてしまうので、みつばちたちの数はどんどんと減っていってしまいます。

 

最後に冬。
花もなくなる寒い冬には、みつばちたちは巣の中にこもり、春から秋までで集めたたくさんのはちみつをみんなで分け合いながら食べ、冬を過ごします。寒くなってくるので、残ったみつばちたちは巣箱の中央に丸く集まってきて、押しくらまんじゅうのように暖を取りながら静かに次の春を待っています。

働きばちの一生

普段巣の外を飛び回り、花の蜜を集めてくる働きばち。
この働きばちたちは一体どのような生涯を送るのでしょうか?

 

春から秋まで
花のある所へとせっせと蜜を集めに飛び回り、はちみつを作っている働きばちたち。このはちたちは生まれた時からとっても働きものなんです。
まず、六角形の部屋に卵として産みつけられると、3日程で生まれてきて幼虫になります。幼虫は、先に生まれた働きばちにはちみつや花粉を食べさせてもらってすくすくと大きくなり、さなぎになってから21日後に羽を持った働きばちとして成長していきます。

 

働きばちとして成長すると、早速仕事をし始めます。
最初から蜜を探しに行くのではなく、まずは巣箱の中での仕事を覚えていきます。巣箱の中でそれぞれの部屋の掃除をしたり、あとからまた生まれてくる赤ちゃん働きばちたちのお世話をしていったり、自分たちの母親である女王ばちの身の回りのお世話をしたりしてせっせと働いていきます。そこから少しずつ成長していくと、どんどんと増えていく仲間の為に新しい部屋作りとして巣を広げていったり、ボロボロになってきた部屋を修繕していったり、外から運ばれていた花の蜜をはちみつにしていったり、花粉だんごを保存させたりしていきます。仕事が絶えず毎日忙しいです。

 

そこから2週間程して仕事も覚えてきた頃、いよいよ巣箱の外へ出かける仕事を任されるようになります。
はちの歌にもあるように、花から花へ飛び回り、花の蜜や花粉をどんどんと集めてはまた次の花へと毎日せっせっと巣箱へと持ち帰るようになります。夏の暑い時期には水を運んで巣箱の中を冷やしたり、自分たちの羽を扇風機代わりにしたりと、また違った頑張りを見せてくれます。

 

敵がやってくると追い払うのも働きばちたちの大事なお仕事の一つです。
特に夏の終わりから秋にかけては要注意!天敵のスズメバチが襲撃してくるのです。養蜂場でも天敵のスズメバチを駆除するように努めてくれています。

 

このように生まれてからずっと働き続けている働きばちですが、寿命はとっても短いのです。
冬に生まれた働きばちは、巣箱の中でじっと過ごしている為5ヶ月間は生き続けられますが、春がやってきて花が咲き始め、忙しく働き始めると1〜2ヶ月程しか生きることができません。短命の働きばちは家族の為、仲間の為に日々一生懸命動き続けてくれているのです。

みつばちの種類

みつばちは一つの群れの中に大きく分けて3種類います。

 

「女王ばち」「働きばち」「オスばち」この3種類のみつばちたちそれぞれが役割を持って生活しているのです。

 

それぞれの役割とは一体何でしょうか。詳しく解説していきます。

女王ばち
群れに一匹だけしかいない女王ばちはその群れの子孫(子ども)を残すことがお仕事です。
はちみつではなく、栄養満点で特別なローヤルゼリーだけを毎日食べ続けることで、働きばちの1.5〜2倍もの大きさに成長します。また、働きばちの寿命は1〜5ヶ月しか生きられませんが、女王ばちは4〜5年ととても長生きします。その間は多い日で一日に約2000個もの卵を産みます。そんな女王ばちですが、働きばちと幼虫の頃は同じ体をしているのです。その同じ体をしていた幼虫時代に一方ははちみつを食べて育てられて働きばちに。もう一方は特別なローヤルゼリーを食べて女王ばちになっていきます。食べるものが違うだけでこんなにも変わってしまうなんて不思議ですね。

 

働きばち
普段私たちが一番見かけることの多いのが働きばちです。
このはちたち、実はみんなメスばちなのです!群れの中では一番数が多いのがこの働きばち。はちみつや花粉など、群れのみんなが食べるものを運んだり、ローヤルゼリーを作りだすのもこの働きばちたちの大事なお仕事の一つです。また、働きばちの一生でも述べたように、巣の修繕や増築といった大工の仕事や子どもの世話やそれぞれの部屋の掃除など日々のこまごました家事もこの働きばちたちの仕事になります。これだけの仕事をこなす働きばちたち、本当にすごいですね!

 

オスばち
オスばちの仕事は女王蜂と交尾して、優秀な子孫を残すことです。他にする仕事はなく、普段は働きばちたちが集め、作っているはちみつや花粉を食べて暮らしています。全体の中では数も少なく、群れの中での割合は1割程度です。寒くなり、食事となる餌が少なくなってきてしまうと時に巣から追い出されてしまうこともあるようです。

 

このようにみつばちたちはそれぞれに生まれた時から役割を持って生活し、群れを保ってきているのです。
このみつばちたちが一生のうちに作るはちみつはスプーン1杯程度しかないのです。そう考えるとより貴重感がありますよね。
これからはより大切に食べていこうと思えますね。

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